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アトピー性皮膚炎の治療2
アトピー性皮膚炎治療の3本柱は
・原因・増悪因子の検索と対策
・スキンケア
・薬物療法
ですがスキンケアは、文字通り皮膚の世話です。
弱った皮膚を回復させる=バリア機能の回復・保持
弱った皮膚を刺激から守る=痒みの誘発因子の排除
を目的としており、これをなくしてはアトピー性皮膚炎の治療は成り立ちません。
 
バリア機能の回復・保持
バリア機能低下を回復させることはスキンケアの大きな目的です。アトピー性皮膚炎でのバリア機能低下の理由は4つあります。
@ 角層が掻破や衣服の擦れなどによって物理的に剥がされ、角層が薄くなったり欠落した状態になる。
A 炎症によって代謝が亢進し、角層が病的に剥がれてしまう(これを落屑といいます。
B @、Aで起きた角層の薄い部分や欠落部分を修復しようと、急いで角層が形成されるが、急いだ結果保湿性の悪い細胞間脂質で構成され、ひび割れたような角層が出来上がる。
C 保湿性の低い細胞間資質で構成されているので、水分が皮膚から蒸発する量(不汗蒸泄量)が増している。そのことも角層のひび割れにつながり、抗原の侵入がた易くなっている。
以上のようにバリア機能低下は、元々乾燥しがちの皮膚が慢性炎症によって代謝が亢進し、正常でない角層が作られたり、掻破によって角層が剥がされた結果です。そのため抗原が侵入しやすくなっているのです。バリア機能低下には、角層の水分量を増してあげることが大切です。水分が足りないのなら直接水を与えたら良いのでは?と思う方もいらっしゃるかも知れません。確かに角層は水分吸収能があり、長い入浴後、手のひら、足の裏がふやけることは誰もが経験しています。しかし、そのようにして得た水分は15〜30分で失ってしまい殆ど目的を達せません。口から水分を多く取ったからといって皮膚の水分量が増えるわけでもありません。皮膚が乾燥している理由は水分を保持する物質が少ないからです。このため同様の役割を果たす保湿剤が必要となってきます。
正常バリア機能の皮膚
a.保湿剤
角層の保湿の仕組みは、天然保湿成分、細胞間脂質(セラミド)、皮脂の3つです。
保水
水分吸収
天然保湿成分による水分保持・吸収
セラミドによる水分保持
蒸発防止
皮脂による水分蒸散防
保湿剤も、保水・吸水・蒸発防止の役目を果たすものが理想的ですが、一剤で3つを同時に満たすような外用剤はありません。現在、医薬品、医薬部外品、化粧品と様々な保湿剤がでておりますので、ここでは代表的なものを挙げます。どのタイプでも大切なことは
@持続力が長い A皮膚を刺激しない Bいわゆる”使用感”がよいを満たす外用剤であることです。 保湿剤を塗布するのは一日数回ですが、入浴後は特に必要です。理由は入浴によって減少した皮脂の代わりを補うことが必要であることと、保湿剤の有効時間を考えると入眠前に塗ったほうが睡眠中の痒みを抑えやすいからです。
 
代表的な保湿剤
 
保水
吸水
蒸発防止
医薬品
親水軟膏,
尿素製剤
(ウレパール, ケラチナミン・ザーネ)
吸水軟膏,
ヒルドイド
ワセリン・
プロペト ・
プラスチベース
医薬部外品
化粧品
AKクリーム・キュレル・グリセリン入りクリーム・ローション・ニベアなど
 
b.保湿剤が増悪因子になる場合
散々保湿の重要性を言っておきながら、保湿剤が増悪因子になる話を聞かされると「どうしたら良いんですか?」と困惑・噴飯されるでしょう。しかし非ステロイド外用剤が増悪因子になってしまう場合があるように、保湿剤が皮膚に合わず、返って症状を悪くしている例は少なくありません。保湿剤は現在かなりの種類が存在します。これは裏を返せば、決め手となる保湿剤がないということを意味しています。もしよく効く保湿剤が2,3つあれば、こんなに多くの種類の保湿剤は必要ないでしょう。ある保湿剤を使用してすぐに症状が悪化すれば分かりやすいのですが、保湿剤によるわずかの刺激が長年積み重なってアトピー性皮膚炎を治り難くしている例もあり、それに気づかず使い続ける方も居るかもしれません。それを確かめるには一度中止して症状の変化を確かめる必要があります。しかし中止してスキンケアが足りなくなれば症状の増悪につながりますし、別の保湿剤が必ずしも本人に合うものとは限りませんので、保湿剤の選定は意外と難しいと思います。  「脱保湿」という考えがあります。「保湿剤に依存していることが、特に成人性アトピー性皮膚炎の原因の一つである」という考えから、保湿剤を使うのをやめることが必要というのが「脱保湿」です。私はアトピー性皮膚炎の専門家ではありません(なのにアトピー性皮膚炎の治療を行う理由は後述します)ので、この脱保湿の概念に対しては明確な意見を持てませんが、保湿は必要であると同時に、症状が中々改善しない場合はその素材を再考することが必要、と思っています。
 
痒みの誘発因子の排除
 
スキンケアのもう一つの目的は、”痒みを如何に起こさないでいられるか?”です。というのも掻爬がアトピー性皮膚炎の増悪因子の中で最も大きな因子だからです。痒みの誘発因子は種々ありますが、やはり主なものは皮膚への刺激です。ですからスキンケアの基本は「皮膚に刺激を与えない」ということになります。 既に述べた事項と重なる部分もありますが、
@衣服、特に肌着は非刺激性のものを着用する。
A汗をかいたら、早めにシャワーなどで落とす。
B毎日入浴し、身体の汚れを落とす。
C爪を短く切る。
D日焼けをしない。
E医薬品から化粧品まで、皮膚に塗る外用剤は症状が悪くなれば、あるいは改善しなければ再考する。
などがスキンケアとして必要です。
 
日常生活の注意点
 
原因・増悪因子の検索と対策とスキンケアについて説明しましたが、それ以外にも注意・努力すべき事が数多くあります。以下は、アレルギー疾患ガイド(アレルギー疾患ガイド編集委員会、中央法規 2006、東京)から引用したものです(一部改)。医師向けの書物ですが、一般の方にも非常に参考になると思います。
 
アトピー性皮膚炎患者における生活指導の要点
 
食生活を見直し改善する
1.栄養のバランスが良く、日本人の健康にあった食事として最近評価されている伝統的な和食を基本にする。具体的には、食物繊維が豊富で、ビタミンや必須ミネラルに富む緑黄色野菜の煮物を多く摂取し、動物性蛋白質として魚介類を多くして肉類を控えめにします。ただし和食の問題点である塩や砂糖の使いすぎに注意が必要です。
2.和食・洋食に関係なく脂肪と砂糖の摂取を控えめにする。  具体的には、油の多いフライもの、ファーストフード、外植を避け、新鮮な素材を用いた手料理を多く摂取しましょう。またチョコレート・ケーキ・ポテトチップス類・甘い缶ジュースやコーラなどの間食を少なくし栄養の基本は3食で取るようにしましょう。更に、できれば脂肪の摂取に際してはω-3タイプのα-リノレン酸やエイコサペンタエン酸(EPA)が豊富なシソ油や魚介類を多く摂取した方がより良い食生活となります。
3.次に述べる理由から、ミネラルやビタミン類などの微量元素の豊富な大根葉、ホウレン草、キョウ菜, ゴボウ、豆類、ゴマ、胡桃、アーモンドなどの種実類、チリメンジャコ、煮干、小魚、ヒジキ、昆布などを多く摂取するように心がける。  
その理由とは、
最近の食生活では、精製度の高い穀類や加工食品の摂取が増え、脂肪や砂糖だけでなく蛋白質もとり過ぎがちとなり、カルシウムなどの必須ミネラルやビタミン類の相対的不足を来たし易く、また私たちは近年ますます組織障害型の原因となる細胞膜構成脂肪の過酸化やフリーラジカルの産生増加を促進する様々な因子に囲まれて生活しています。セレニウム、銅、亜鉛、マンガン、ビタミンE・C・A・B2・βカロチンといったミネラルやビタミン類には強い抗酸化作用があるためです。
4.できるだけ食品数を多くし、時間をかけてよく噛んで楽しく食べる。 生活環境を見直し整備改善する
@ ダニ対策として、まず掃除の励行、布団干しや布団の丸洗いを行い、できれば防ダニ布団と防ダニ敷布の使用、絨毯の撤去とフローリングなどを検討する。
A環境のカビ対策として、台所・風呂場・窓・換気扇・クーラー・暖房などの清掃と換気に努める。
B動物の毛やフケ対策として、少なくともペットの屋内飼育は避けるようにする。
C花粉対策として、花粉シーズンには洗濯物の屋外干しに注意し、外出時にはマスクを着用する。
D煎剤・防虫剤・塩素の多い飲料水とプールの水・職場の埃・道路工事・産業廃棄物などの金属・化学物質に注意する。
 
生活環境を見直し整備改善する
1.ダニ対策として、まず掃除の励行、布団干しや布団の丸洗いを行い、できれば防ダニ布団と防ダニ敷布の使用、絨毯の撤去とフローリングなどを検討する。
2.環境のカビ対策として、台所・風呂場・窓・換気扇・クーラー・暖房などの清掃と換気に努める。
3.動物の毛やフケ対策として、少なくともペットの屋内飼育は避けるようにする。
4.花粉対策として、花粉シーズンには洗濯物の屋外干しに注意し、外出時にはマスクを着用する。
5.煎剤・防虫剤・塩素の多い飲料水とプールの水・職場の埃・道路工事・産業廃棄物などの金属・化学物質に注意する。
 
ドライスキンのスキンケアに努める
1.入浴・シャワーの励行により皮膚を清潔にする
2.入浴・シャワー時には刺激が少なく被覆・保湿を考慮した石鹸・シャンプー・入浴剤などを使用する。
3.入浴・シャワー後にはオリーブ油・白色ワセリン・アズノール軟膏・ムコ多糖硫酸エステル軟膏・尿素軟膏などのスキンケア外用剤を使用する。
4.直に肌に触れる下着は肌触りの良い木綿性にする。
 
その他の生活改善にも気をつける
1.適度な運動や入浴などにより、心地よい肉体疲労の元に床に就き、夜間の熟睡を図る。
2.適度な精神の緊張と弛緩により、生活に安定したリズムとメリハリをつける。
3.勉強や仕事を含めた毎日の生活を楽しみ、充実した生活を図る。
4.規則正しい生活や食事の工夫により、毎日快便に努める。
5.自分にあったストレス解消法を身につける。
6.成人ではタバコの吸い過ぎとお酒の飲み過ぎに注意する。
 
アトピー性皮膚炎に打ち勝つ患者の心得
1.油や甘いもののとりすぎなどに注意してバランスの取れた食生活を楽しもう。
2.ダニ・カビ・動物の毛などの住環境アレルゲンを減らす工夫をしよう。
3.洗剤・防虫剤・タバコ・飲料水・職場の埃・道路工事・産業廃棄物などの生活環境における金属・化学物質に注意しよう。
4.皮膚を清潔に保ち、ドライスキンのスキンケアに努めよう。
5.病気のよき相談相手として信頼できるかかりつけの主治医を持とう。
6.治療の主薬は患者と家族。家族でよく話し合い、主治医の指導の下に、家族みんなで自覚的に治療に取り組もう。
7.難治例でも警戒するチャンスは必ず来るので、根気よく治療を続けよう。
8.適度な運動や遊びにより心地よい汗をかくようにしよう。
9.自分にあったストレス解消法を身につけ。生活を大いに楽しもう
10.規則ただし衣生活により、熟睡と1日1回の快便を心がけよう。