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金の糸治療術とアトピー性皮膚炎
 
金の糸治療術とアレルギー疾患
 
金の糸治療術の経緯

冒頭で述べましたように、私は金の糸美容術症例の中に喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症などが改善した例を経験し、アレルギー疾患への有効性を期待しました。

 まず行ったのが、金属アレルギーです。ピアスやイヤリングでアレルギーを起こした3症例に、片方だけ金の糸を入れてその有効性を見ました。全て金の糸を入れた側だけ、アレルギーの原因となったアクセサリーをつけても症状は出ませんでした。もちろん金の糸が入っていない耳は症状の再発です。その後金属アレルギー症例を3例重ねましたが、これらは同時に両側に埋入しています。結果は良好でした。このうち1例は、ご自身の持つイヤリングが殆ど使えない状態であったのですが、現在は全て使用できています。

 これらの結果を得て、アレルギー性皮膚炎症例の顔に金の糸を埋入しましたところ、痒みや赤みが消え、それまで出来なかった化粧も可能になりました。アトピー性皮膚炎では、肘に埋入しました。痒みは1週間でほぼ消失、その後も金の糸を入れた部位の症状再燃はなく、ステロイド外用薬も不要になり、色素沈着や苔癬も徐々に薄くなっていきました。

 これらの症例を経て、アトピー性皮膚炎最重症例に金の糸治療術を行ったのが昨年8月です。結果は著効と言ってよいとものでした。更にナイロンストッキングで痒みが出る症例も治験に加え、こちらも著効を得ました。

 その他の疾患では重度のアレルギー性鼻炎症例 2例に試みています。1例は7年前から発症し、初診時は、くしゃみでティッシュ2箱/日、鼻腔周囲が鼻のかみ過ぎで糜爛になっていました。アレルゲンはハウスダスト2(+)スギ花粉3(+)でした。この症例も非常に良好な経過ですが、症例2に詳しく記載しています。

 もう1例は12歳の小学生です。この症例は今回の治験には時期が入っていません。まだ治療を行ってから6週間しかたっていないので、評価を下せないのです(治験での評価は術後4ヶ月以上経過した症例と決めています)。5歳時にアレルギー性鼻炎が発症し、色々な治療を試しましたがどれも有効でなく、ここ数年は鼻が通ることはありませんでした。
重度の鼻閉で、アレルゲンはハウスダスト4(+) ダニ4(+)でした。本来なら年齢的に適応外でしたが、父親が医師でありこの治療に大きな関心を寄せていらしたので、十分に話し合った結果、金の糸治療術を行いました。結果は、術後1週間で鼻が通り、親子ともに非常に満足されています。

 観察期間が4ヶ月を満たない症例も含めて現在までの治験成績(2006.1-2007.4)は非常に良好で、無効例はありません。勿論この世に100%の成績を得られる治療など存在しないとわかっていますが、是非とも金の糸の持つ力の新発見を世に広めたい一心で、今回ご紹介させて頂きました。

 最重症アトピー性皮膚炎症例は当院の別サイトに既に掲載していますが、手前味噌になりますけれど、この症例に関して海外からも問い合わせを頂きます。医師仲間は驚きの声を上げています。また、一般向けだけでなく、金の糸美容術でのアレルギー疾患改善例と、金の糸治療術の治験内容をまとめた論文を執筆し現在、米国の医学雑誌に投稿、審査結果待ちの段階です。

 
アトピー性皮膚炎に対する金の糸治療術の目的
 

中等以上のアトピー性皮膚炎は難治で多くの患者さんが辛い思いをしています。最重症症例は私の弟ですが、最も悪い時期は日常生活すら困難な状態でした。これは、成人アトピー性皮膚炎の典型的経過をたどった結果です。
すなわち、ドクターショッピングといって医師を転々とし、途中ステロイド否定医師の診療を受け、激しいリバウンドを起こし、医療不信から独自の、あるいは民間療法のみで対処した結果です。このような状態でもアトピー性皮膚炎専門医の診療を再度受けましたところ、徐々に症状は改善し十分社会生活を送ることが出来るようになりました。やはりアトピー性皮膚炎の治療は専門家にかかるのが一番と再確認できます。

 しかし、かなり良くなったのに何故金の糸治療術を行ったのか?
これはステロイド離脱が目的です。

 
金の糸治療術のアトピー性皮膚炎における効果
 

アトピー性皮膚炎に限らず、今までの経験で金の糸は痒みを抑える働きが強いとわかっていました。アトピー性皮膚炎は様々な理由により難治でありますが、既に獲得した免疫を無くすのは免疫抑制剤の全身投与をしなければなりません。
タクロリムス外用薬は局所の使用だから用いられています。同時に全身への影響が無いよう、慎重に使用されています。アトピー性皮膚炎の増悪因子で最も問題となるのが”痒み”です。

痒み→掻爬→バリア機能低下→症状悪化→痒み増強
の悪循環が治り難い理由です。アトピー性皮膚炎ではこの悪循環を断ち切るため、ステロイド外用薬を中心とした薬物治療、スキンケア、原因・増悪因子の排除が求められているのです。

 ステロイド外用薬が用いられる最大理由は痒みを強力に止める作用があるからです。 時に顔全体が赤くカサついている患者さんで、何も治療していない人を見ます。 話を聞くと「痒みがないので、ステロイド外用薬は使わない。赤みは少しずつ(年単位)良くなって来ている。」と答えが返ってきます。このような症例は男性に多い傾向があるように思えます。男性は女性ほど肌の赤みを気にしないからかも知れません。

金の糸は、鎮掻作用により増悪因子の中でも最も問題となる掻爬を食い止めます。ステロイド外用剤使用の最大理由が痒みですから、痒みが無くなればステロイド外用剤も使わずにすみます。今まで経験した症例は(数がまだ多くないこともありますが)、全例痒みの軽減を得ています。また皮膚の状態も、徐々ですが改善していきます。

 効果はどのくらい続くのか?これもとても重要なことは言うまでもありません。いくら効いても、再発してしまったら殆ど無意味です。今回の治験では、金属アレルギー症例が最長18ヶ月経過していますが、再発は認めません。また金の糸美容術での花粉症改善例は、26ヶ月経過していますが再発は認めません。金の糸美容術では一般にその効果は5〜10年続くといわれています。私は、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー疾患にも同様の期間は効果があると思っています。

 
 
金の糸治療術のアトピー性皮膚炎における作用機序
 

この作用機序は、著書論文にも考察として書いていますが、予想の部分と明らかな部分があります。
肝腎の”何故痒みがとまるのか?”は、予想の範囲での説明です。今まで誰一人気づかなかった事なので、既知識や知見は全くありません。詳しく述べようとすると、基礎医学でもかなり突っ込んだ部分での話しになりますので、ここでは一般の方にも判る範囲で説明します。

 

 その痒みが収まる機序とは、「金が何らかの理由でヒスタミンやサイトカインの遊離を抑制しているのではないか」ということです。アトピー性皮膚炎症例に限らず、アレルギー性鼻炎でも翌日に症状が改善する例が多く見られます。一方、アレルギー性皮膚炎や金属アレルギー症例は、症状の改善に時間がかかりました。これはアトピー性皮膚炎では少なくとも即時型アレルギーを抑えていることを意味します。

 何故抑制されるかは、一応考察していますが、あまりに専門的すぎるのでここでは省略します。(私のこの考えが現在投稿中の雑誌編集者に認めてもらえれば、いいのですが、ヒスタミンやサイトカインを抑える作用機序を考える時、基礎医学でも更に深い知識と考察を要求され、正直、一臨床医の頭でどんなに考えをめぐらしても、答えなど得るのは所詮無理なことかも知れません。)

 

 他の作用機序では、バリア機能の回復が考えられます。
皮膚のバリア機能は、天然保湿成分、セラミド、皮脂の3つが担っていますが、このうちセラミドの増加、皮脂分泌の増加は、前者は組織学的に予想され、後者は臨床的に明らかとなっています。
下図は、金の糸を入れた症例の顕微鏡写真です。専門的な話になりますが、下左図では毛細血管の増生が認められます。表皮の代謝はその下層の、すなわち真皮上層の血流量によって左右されており、この部分の毛細血管が増えた写真の症例は表皮代謝が上がっています。
それは下右図で顆粒細胞といって、角層の一歩手前の細胞が増えていることでわかります。顆粒細胞はセラミドの原料となる物質を細胞外に放出しますので、この写真の症例はセラミドに富んだ角層を持っていると予想します。金の糸を入れると、皮脂分泌が増加します。これは私の400例の経験でよく認めることです。このように、セラミドや皮脂が増え劣ったバリア機能が改善し、アトピー性皮膚炎の症状改善につながるわけです。

 

 私はもう一つ作用機序があると思っています。
それは、金の持つ抗菌作用です。銀の抗菌作用は有名ですが金にも抗菌作用があります。重症アトピー性皮膚炎では、黄色ブドウ球菌の繁殖がスーパー抗原を産生し、これが症状を悪化させることはしばしば認めます。
実際、治験例でも黄色ブドウ球菌は検出されました。金が持つ抗菌作用で、これら細菌が減少しているのではないかと考えています。

 
 
金の糸作用機序
 
アトピー性皮膚炎に対する金の糸治療術の適応条件
 

 アトピー性皮膚炎治療の基本は、何と言ってもステロイド外用薬です。使い方を誤らなければ、副作用やリバウンドは起き難いといえます。
では、「アトピー性皮膚炎に対して金の糸治療術のあり方」とはなんでしょうか?これは上述しましたがステロイドの離脱です。ですからステロイド外用薬を続けざるを得ない方に適応があります。アトピー性皮膚炎を患っていながら医療機関の治療を受けていない方は、まず専門医の治療を受けるべきですし、わずかなステロイド使用で症状を抑えることが出来る方は金の糸治療術の適応にはならない、と思っています。
本サイトで紹介している症例は一時よりかなり改善しましたが、ステロイド外用剤の継続使用、社会生活、日常生活の制限がありました。この症例に対する考えと適応は、症例ページに記載しています。

金の糸治療術の適応条件
@厚生労働省アトピー性皮膚炎診断基準で中等症以上の症例
Aステロイド外用薬に依存している症例(症状の改善がなかなか得られない症例)
B皮膚科専門医治療を1年以上続けた症例
C16歳以上(20歳未満は保護者の同意を要します)
 
金の糸治療術々式(詳しくは、当院別サイトを参照してください)
 

 局所麻酔、または局所麻酔+静脈麻酔下に直径0.1mmの純金線を格子状(1,5〜2cm間隔)に真皮内に埋入します。金の糸美容術では、コラーゲン形成目的で吸収糸を同時に入れますがアトピー性皮膚炎では、金線のみです。理由は吸収糸の周りにマクロファージが集まるのですが、これはアトピー性皮膚炎にとっては増悪因子となりかねないからです。

 
部分テスト
 

 アトピー性皮膚炎が社会問題とされている理由はアトピー産業の存在があるからです。
アトピー産業とは、アトピー性皮膚炎の基本治療とは別の、特にステロイドを否定した療法をビジネスとしている分野を指します。
かく言う私も、その一人と言われても今のところ反論のしようもありません。それゆえ、この金の糸治療術のアトピー性皮膚炎への応用は慎重に行なければならない、と思っています。
医学論文の執筆もその一つです。アトピー産業の殆どが科学的根拠を欠いていることがこの言葉を生む理由ですし、また高額なことも”産業” といわれる所以です。
金の糸治療術も高額で、自分を更にアトピー産業の一人と思わせることになります。そこで当院では、部分テストを行うことにしました。

 私は金の糸治療術がアトピー性皮膚炎に有効と自負していますが、今までステロイド外用薬の基本治療と平行して色々な治療を試しては、がっかりした患者さんも少なくないと思います。
またか、と思われても仕方ないと思いますので、この治療に関心を抱く方には是非病変部の一部に金の糸を試して頂きたいと思います。テストの範囲は5× 5cmです。耳の金属アレルギーで一側ずつ行い有効性を確かめたように、アトピー性皮膚炎の好発部位である肘などで一側にのみ金の糸を埋入して比較すれば、評価しやすいと思います。
部分テスト:5×5cm 8000円