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アトピーが治り難い理由2
 
様々な抗原の存在とスーパー抗原
 
アトピー性皮膚炎もきっかけとなる抗原の侵入が無ければ起き得ません(これはアトピー性皮膚炎の治療の上でとても大切なことです)。もし抗原が普段接する物でなければ、痒みに苦しむこともずっと減るでしょう。しかし現実にはその逆で、アトピー性皮膚炎症例は大抵複数の、身近に存在する非自己が抗原となっています。いわゆる”かぶれ(接触性皮膚炎)”は普通単一の抗原が原因であるのに対し、アトピー性皮膚炎症例は日常自分の周囲に存在するダニ、ハウスダスト、動物、植物など複数の非自己に対し抗体を作ってしまいます。これは体質と、長年皮膚炎が続き肌のバリア機構が衰え、非自己が体内に侵入しやすくなり、繰り返して刺激されるためです。その他に体内に存在する細菌が毒素を作り出し、これが抗原となる場合があります。代表的なのは弱っている皮膚に住みついた黄色ブドウ球菌です。獲得免疫の過程を経なくてもTリンパ球を刺激してしまい、通常よりずっと強いW型アレルギー反応を起こしてしまいますので、スーパー抗原と呼ばれています。
 
 
神経ペプチドと神経過敏
 
アトピー性皮膚炎で痒みが生じるのは、自分の細胞から放出されるヒスタミンやサイトカインなどの化学伝達物質が、痒みを感じる神経を刺激するからです。この化学伝達物質は、抗原の侵入によって起こったアレルギー反応の一環で細胞から放出されますが、それ以外に神経ペプチドといって神経自体から放出される物質も化学伝達物質を放出させます。 神経ペプチドは、神経が刺激されると神経末端から放出され、肥満細胞を刺激して、ヒスタミンを放出させます。例えば、皮膚を叩いたり引っ掻いたりするとその部が赤く腫れてきます。これは刺激を受けた皮膚の神経から神経ペプチドのひとつであるサブスタンスPが出て肥満細胞を刺激し、ヒスタミンが放出されて血管が拡張し(赤くなる)、拡張した血管から血漿成分が滲み出た(腫れ)結果です。このように抗原抗体反応が無くてもヒスタミンは放出されるのです(下図)。痒みで背中を掻いた時、初めは限局した痒みであっても、周囲も一緒に痒くなり背中全体を掻くような経験をしたことがある方もいらっしゃるかも知れません。
 
神経ペプチドとヒスタミン
 
長年炎症が続くと表皮の細胞、角化細胞から神経成長因子が放出され、皮膚の神経を育てます。神経は上方に伸びてくるため、より刺激に対して敏感になってしまい、服に擦れたり、シャワーを浴びたりするだけで神経が刺激され、神経ペプチドが放出されてしまいます。この結果ヒスタミンが放出され、痒みを引き起こし、更に神経ペプチドが放出されるという悪循環に陥ってしまいます。
 
神経成長因子と神経過敏
 
アレルギー以外の痒みの原因
 
痒みー引っ掻きサイクル
バリア機能低下や神経過敏はアトピー性皮膚炎を長年患った結果ですが、これらが症状を悪化させる原因ともなっています。 痒みがあるので引っ掻く→皮膚のバリア機能低下→症状悪化→痒みの増強→引っ掻く、という悪循環に陥っているのです。これを 痒みー引っ掻きサイクルと呼んでいます。
 
かゆみサイクル