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アトピー性皮膚炎とは
 
アトピー性皮膚炎とは?
 
アトピー性皮膚炎について詳しく述べたいと思います。 これは、アトピー性皮膚炎はご自身の努力が欠かせず、 そのためには疾患をよく理解する必要がある事と、金の糸 治療術がアトピー性皮膚炎のどの部分に作用しているかを ご理解頂くためと、2つを目的としています。
 
定義 ・診断(日本皮膚科学会規定2005年)
アトピー性皮膚炎は「増悪・寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患であり 、患者の多くはアトピー素因を持つ。」と定義されています。
分かり易く言えば
「良くなったり、悪くなったりする湿疹が起きているが、その原因の多くは体質的なものである。」 と言い換えることが出来ます。
また、私なりの言葉で言えば
「周囲の身近なもの(ハウスダストなど)が容易に皮膚内に侵入し、アレルギー反応が起きて炎症が繰り返されている」とも表現できます。
その原因
A.身近な非自己を抗原と認識してしまう体質
B.抗原に対してアレルギー反応を起こしてしまう体質
C.抗原が容易に皮膚内に侵入しやすい状態になっている(バリア機能低下)
の3つです。
診断基準は
@掻痒
A特徴的皮疹と分布(左右対称性の急性あるいは慢性の湿疹反応の分布、 年齢により特徴的な部位に分布)
B慢性・反復性経過(乳児では2ヶ月以上、その他では6ヶ月以上を慢性とする)
の全てを満たすものを症状の軽重を問わずアトピー性皮膚炎と診断します。
 
アトピー素因とは?
 
素因とは体質を表す言葉です。アトピー素因=アトピー体質を指します。 次の2つの条件いずれかを満たしていればアトピー素因があるといえます。
A, 家族歴・既往歴:自分自身・親族の誰かが、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちいずれか、あるいは複数の疾患に罹ったことがある、あるいは現在罹っている。
B, IgE抗体を産生しやすい素因
 
アトピー素因
 
Aに関して
アレルギー性鼻炎、気管支喘息、アトピー性皮膚炎の3疾患は 、症状はそれぞれまったく異なりますが、その機序は共通していると 考えられています。花粉症もアレルギー性鼻炎 の一種です。 前述の通り、私が、花粉症や気管支喘息が金の糸を 入れた後に改善した症例を経験して「金の糸はアトピー性皮 膚炎にも効くのではないか?」と思ったのも、このアトピー素因 の考えが基礎となっています。 ただ、家族に誰もアレルギー疾患にかかった人がいなくてもアトピー性皮膚炎になってしまう方も存在 しますので、@は必須事項ではありません。またこのような症例も増えてきています。
 
Bに関して
抗体は5種類あります。抗原に対しIgAやIgG、IgMが作られずIgEが作られるのも体質によるため、と言えます。 アトピー性皮膚炎では、花粉、ハウスダストやダニが抗原となる人が多いのですが、
・何故それらを抗原と認識してしまうのか?
・また何故IgE産生なのか?

答えはまだ解明されていませんが、後者の疑問に対して以下の説があります。
 
なぜIge産生なのか?
 
衛生説
これは、環境がより衛生になったためと言う説です。免疫はTリンパ球Th0が、Th1とTh2に分かれてそれぞれの対応をしています。大雑把に言えばTh1は細菌やウイルスに対応、Th2は寄生虫、アレルギーに関係しています。乳幼児期は、本来ウイルスや細菌が身体に侵入してきてTh1免疫が発達するところなのですが、環境衛生の発達によりTh1免疫刺激が減り、代わりにTh2免疫が促進されるというものです。この説は、兄弟が少なかったり集団の中にいる機会が少ない乳幼児にアトピー性皮膚炎が多いと言う疫学的調査に基づくもので、そのような子供は感染の機会が減っており、Th2免疫が発達してしまうと 考えられています。
 
寄生虫疾患の減少
上の衛生説に加えて、発達したTh2 免疫の力の発揮する場が少なくなったと言う説です。Th2免疫で作られるIgEは元々寄生虫への免疫に重要な働きをするものとして存在していました。 しかし環境の変化により、ウイルスや細菌だけでなくギョウ虫、回虫、蚤などの寄生虫も減り、働き場所を失ったIgEが新たな対象を求めた結果、身の回りの異種蛋白に 対して力が発揮され、アレルギー疾患が増えたという説も有力とされています。衛生説も寄生虫説も、感染の機会が減り免疫の力を発揮する場を失った結果という考えに基づいています。確かにアトピー性皮膚炎をはじめアレルギー疾患は先進国で増えており、病気(感染症)にならないように努力した結果が、アレルギーを増やしたことになるのなら何とも皮肉な結果といえるかもしれません。
 
大気汚染(排気ガス)説
スギ花粉自体は昔から存在していました。確かにその量は増えていますが、花粉の少ない場所でも花粉症にかかる人も少なくありません。また都会と田舎を比較すると、田舎の方が花粉量が多いことがよくありますが、花粉症患者は都会の方が多いというデータもよく見かけます。これは単に花粉量だけで決まるのではなく、大気汚染が関係していると言う説があります。東大物療内科グループの実験ではディーゼル排気ガスがIgE抗体を作り易くするというマウス実験モデルを報告しています。
 
食源(食品の変化)説
インスタント食品や、酸化力の強い食品が増え体質に影響を及ぼしているという説もあります。 抗原と認識されても、IgE抗体でなくそれ以外の抗体が作られるのなら、アトピー性皮膚炎はかなり減るでしょう。 しかし、IgE抗体を産生しないアトピー性皮膚炎も存在し、AのIgE抗体産生は必須事項ではありません。以上のように@Aとも必ずしも必須ではなく、アトピー性皮膚炎症例の”多く”が、アトピー体質であり、中には体質は関係なくアトピー性皮膚炎にかかってしまう人も存在し、最近では増えてきています。
 
 
特徴的皮疹=湿疹、とは?
 
アトピー性皮膚炎は湿疹の一つです。では湿疹とは何でしょうか?
湿疹は外からの刺激や自分の身体の中からの刺激に対して表皮・真皮上層において、痒みないしヒリヒリ感を伴う無菌性、可逆性の皮膚疾患である。(Netherton EW 1958) とされています。
症状は3徴候をそなえます。
@点状状態:小さな病変部=小丘疹、小水疱、小膿疱、痂皮、小鱗屑、小落屑がおきる
A多様性:紅班、丘疹、水疱、膿疱、湿潤、痂皮、落屑などが同時に出たり、時期をずらして出たりする。
B掻痒
 
湿疹三角
 
湿疹三角は、湿疹の見た目の変化を分かり易く表した図です。アトピー性皮膚炎やアレルギー性皮膚炎で辛い思いを強いられている方なら、上図の流れは理解出来ると思います。湿疹は、始めは紅班といって赤みが出ることが多く、次いでブツブツ、水ぶくれなどの順をたどって行きますが もちろん混在することもよく認めます。どの皮膚の状態でも、痒みやヒリヒリ感は存在します。湿疹は皮膚の病態を表す言葉であり、様々な疾患で湿疹を呈します。ですからアトピー性皮膚炎は他の湿疹を呈する疾患との鑑別が必要となってきます。アトピー性皮膚炎と鑑別すべき疾患は以下の通りです。
 
鑑別すべき皮膚疾患
A 接触皮膚炎
B 脂漏性湿疹
C 貨幣状皮膚炎
D 皮脂欠乏性皮膚炎
E 主婦手湿疹
F ビダール苔癬
G 自家感作性皮膚炎
H 白癬
I  皮膚カンジダ症
 
A 接触皮膚炎
皮膚に触れたものが原因で起きる湿疹です。極端な表現に なりますが、「触れたもの全て」がその原因となりえます。アレルギー性の接触 皮膚炎と非アレルギー性のものがあります。非アレルギー性というのは、自然 免疫反応の範囲でおき得るものです。好中球という白血球が反応し炎症を起こ した結果、湿疹が生じます。アレルギー性は、触れたものが免疫細胞に取り込ま れてキラーTリンパ球が作られ、この細胞が炎症(W型アレルギー)を起こした結果生じる皮膚炎です。原因となる物質が繰り返し触れて炎症を起こした場合は、慢性皮膚炎となりアトピー性皮膚炎と似た症状を呈しますが、 アトピー性皮膚炎のように左右対称性になることは殆ど認めません。
 
接触皮膚炎
 
アトピー性皮膚炎でも、初期はW型アレルギーが関与していると言われており、 機序だけでは接触皮膚炎とアトピー性皮膚炎の鑑別がつき難いことがあります。 この場合は、やはり皮疹の分布(部位)が決め手となります。
 
B 脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)
皮脂分泌の多い部位、頭皮・眉間・眉毛・鼻唇溝・耳介および耳介後部・腋窩・前胸部中央・臍・陰部など黄色調の落屑を伴う紅班ををきたす湿疹病変です。皮膚常在真菌が関係していると言われています。乳幼児や、中壮年に出来やすく、乳幼児の顔や頭皮に生じた脂漏性湿疹は、アトピー性皮膚炎との鑑別が難しくなることがあります。
 
C 貨幣状皮膚炎
 
D 皮脂欠乏性皮膚炎
皮膚の乾燥によって生じる、冬に高齢者に見られることが多い湿疹です。下腿や前腕伸側、側腹部に生じやすく、アトピー性皮膚炎と似ていますが鑑別は、好発部以外の湿疹の有無などでこの2つの疾患を鑑別します。
 
E 主婦手湿疹
炊事や洗濯などで皮膚のバリア機能が低下し湿疹が生じます。主婦、美容師、調理師などが罹りやすい疾患です。 文字通り主に手に見られますが、アトピー性皮膚炎との鑑別は、手以外にアトピー 性皮膚炎に特徴的な部位の湿疹があるか否かで行います
 
F ビダール苔癬
 
G 自家感作性皮膚炎
 
H 白癬
 
I 皮膚カンジダ症